8月25日、文部科学省は公立小中学校の教員定数について、実質800人増となる概算要求を発表しました。

文科省、教員定数3800人増要求、教員の働き方改善

既に少子化問題は広く知らせたことと思いますが、その一方で文科省が教員を増やそうする背景には、

いじめや不登校問題などに対応する職員を増やし、長時間勤務が深刻な教員の負担軽減

といった事情があります。

学校という職場環境のブラック化も深刻な問題で、時折目にする若い教員の過労死や自殺、部活顧問のサービス残業、休暇を取りにくい雰囲気など、改善すべき点は枚挙にいとまがありません。職場としての学校に『働き方改革』が必要だとする概算要求には反論の余地が無いと考えます。

以前、テレビで見て印象深かったのは、ある小学校で理科を教える教員が、十分な実験道具を購入する予算が無く、実験道具を教員自ら手作りしながら理科実験の楽しさを子どもたちに教えているというものでした。手作りの実験道具は正直少々みすぼらしくも見えましたが、その授業はとても活気のある実験風景で子どもたちの目もキラキラと輝いていたのを覚えています。

 

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PTAにも『働き方改革』を

『働き方改革』が必要なのは、活動の場を学校にするPTAも同様でしょう。ただ、その改革とは非常にシンプルな発想の転換で案外実現が容易なのではないかと思っています。それは、

「前年同等を必達とする」から、

「今年、何が出来るのか?」への発想の転換

です。PTAの活動はどうしても過去を踏襲しようとし、願わくば前年越えを、と頑張ってくださる方もいらっしゃいます。過去を踏襲する理由は”それが一番楽だから”に他なりません。諸事情あって、前年と同等の活動が必要な分野もあるでしょうが、スタートとしてはぜひ今年出来る範囲のことから発想してみて欲しいと思います。

 

生徒数が減っているのに同じ会場で謝恩会??

ある年の小学校の謝恩会で、前年よりも卒業生が1割少ないことにより、前年と同等規模の謝恩会が開催できないとの相談を受けたことがありました。謝恩会担当のお母様が言うには、前年と同じ会場で同等の食事、同等の記念品を用意するために一過程あたりの積立金を増額しなければならないとのことでした。仰ることはよく分かるのですが、本当に前年と同等サイズの会場が必要なのか、同じ業社を使って食事を用意しなければならないのか、といった検討がされていないことが分かりましたので、安易な増額には賛成しかねるとした上で、私も一緒に過去の積立金の使徒を紐解きつつ、今年できることを相談させていただきました。話をしてみて分かったのは謝恩会担当の数名のお母様たちは一様に「前年と同じことをしなければならないと思っていた。変えて良いとは知らなかった。」と仰っていたのです。そしてその理由はやはり「引き継ぎでそう言われたので。」でした。ここでも負担を増やしている一因は引き継ぎににあったのでした。

この年の謝恩会は前年とは異なる会場で少し小さな規模で開催されましたが、出席者からの評判はとても良く、大成功と言える結果となりご担当のお母様たちにとっても素敵な思い出になったとのことでした。(そもそも、過去の謝恩会と比較できる卒業生はほんの僅かであることも見逃してはいけないポイントです。PTA会長でも無い限り、普通は子どもの人数分しか謝恩会に出席することは無いのですから。)

学校側との十分な相談が大前提ではありますが、PTA役員の働き方改革にはシンプルな発想の転換で実現できる可能性があることを知っていて欲しいと思います。

 

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