子どもの幸せ、あるいは教育環境の改善・充実を目標に掲げて活動する保護者会、PTAにとって、常につきまとう課題のひとつが「利益を求めるべきか否か」ではないでしょうか。

どんな活動にも経費は必要で、そのほとんどを会費として徴収する保護者会において、もしも新たな施策の実現のために、従来の予算で足りないとの見積りが出たときの苦悩は筆舌し難いものがあります。新たな施策でなくとも、業者の値上げがあった場合にも同様の状況が発生します。私が役員をしていた当時は消費税アップも悩みの種のひとつとなっていました。

学校祭で保護者が何か特定のイベントを担当する、学校に関連するグッズを制作・販売する、有識者を招いて講演会を開催する、どれをとっても経費のかかることですし、それが販売行為であれば購入者の多くが保護者であるという現実を考えなければなりません。「会費を徴収したうえにさらに何かを売りつけるのか!!」と思われる可能性は否定できないのです。

そして無難な結論として、「赤字にならない程度の売上」が目標となってしまい、同時に経費を抑えるために役員自身が身銭を切ったり、個人の作業負担を増やさざるを得なかったり、あるいは「知り合いから安く…」といった属人化が横行することとなります。(私個人は属人化肯定派なのですが、癒着に見えない様に気を付けなければならないという側面があります。これについては別の機会に書きたいと思います。)

そこでぜひ考えていただきたいのが、「保護者以外から収入を得る」という事です。保護者以外とは具体的には誰を意味するのか

というと・・・

  1. 卒業生(そのご家庭)
  2. 未就学児童のいるご家庭
  3. 近隣住民の皆様
  4. 近隣商店などを含む法人企業

1~3を購入者と想定した場合、イベント、グッズの在り方は自ずと変わってくるはずですし、事前の宣伝方法も大きく変える必要が生じますが、うまく呼び込むことができればその収入は大きなものが期待できるでしょう。

4は法人を購入者と考えている訳ではありません。法人を広告主と考えましょうという事です。例えば、生徒数の多い学校であれば、学校祭のパンフレットは1,000~2,000冊の単位で発行していたりします。高校生くらいになると生徒会や実行委員会が広告を集める場合もありますが、保護者会でも同様の広告収入を得る術はあるはずです。パンフレットの大きさにもよりますが、1ページ数万円が相場の様に思います。

もしも潤沢な経費があれば、活動は充実できるでしょうし、役員の負担も変えられるはずです。そして経費を増やすための手段は会費を増額するだけは無いという事です。

最後に非常に重要なことは、活動自体の目的が利益追求になってはいけないという事です。あくまでも子どものための活動経費の在り方を改善するとの主旨を履き違えてはいけません。子どもたちが喜ばない活動はすべきではないし、学校らしさを失ってはいけないのです。

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