子どもが学ぶ環境は安全であって欲しいものです。安全と一言でいってもその範囲は広く、学校施設の地震対策、耐久性もあれば、校門の警備、通学路の交通安全に加え、個人情報保護にも関係するSNS対策、これに絡むいじめ問題も安全、安心の一部と認識しています。

子ども自身が好奇心から友だちと遊ぶ様子を動画で公開した事に依って、学校名、個人名、住所まで晒されるという事件もよく耳にするようになりました。特に女児、女生徒にはストーカー被害から最悪の事態に至るケースも増えつつあります。多くの学校がインターネット利用に関する安全対策に神経質になっています。

保護者会、PTAができる安全対策について考えてみたいと思います。

代表的な例は交通安全係りでしょうか。保護者が通学路の横断歩道などに立って旗を振りながら子どもたちの通学路の安全を確保する活動です。その他にも学園施設内の清掃活動なども安全対策のひとつと言えるでしょう。

 

学校の教職員の方と会話していて気付くことも多くあります。

運動会などの行事で利用されているテントもその一例で、十分な重しを用意できていない場合があるようです。異常気象が続く中、急な強風でテントやバックネットが飛んでしまったというニュースには冷や冷やします。

また、教職員の中にインターネット・セキュリティに詳しい方が居るとは限りません。広く保護者に目を向ければ、これをお仕事にしているお父様や、携帯各社が無料提供しているスマホ安全教室なるものを手配することも可能かもしれません。以前から警察や消防署から職員が来られて安全教室を開催していることを考えれば、スマホ安全教室が早く同列に並ぶことを願うばかりです。

費用面、活動面、それぞれにおいて保護者会、PTAにも出来ることはある様に思いますし、逆に保護者会にしか出来なこともありそうです。

子どもの登下校を保護者にメール通知してくれるサービスも増えているようですが、実際に導入している学校はまだ多くないようです。駅の改札通過を通知するサービスや塾の出入りを通知するサービスが当たり前になりつつあるのに、学校の登下校に導入されないのがなぜか疑問に思い、教職員の方にお尋ねしたことがありました。当時の回答は、導入を検討してはいるものの、同様のサービスを提供している企業は主に鉄道会社であり、子どもたちが利用する路線毎に異なるサービスを導入すると費用が嵩むだけでなく、校門に鉄道会社別のカードリーダーを設置しなければならず、低学年の子どもには利用が難しい、とのことでした。聞いてみると確かに納得できる理由です。鉄道会社に中立なサービスの普及が望まれます。

 

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子どもの通学路の安全と言えば、千葉県の幼児殺害事件が記憶に新しいところです。僅か数百メートルの通学路において事件に巻き込まれた事実に耳を疑いましたが、それ以上に驚いたの犯人が保護者会会長だったことでした。このニュースは広く世界にも報道されましたが、海外の友人から聞いた諸外国の反応は「日本では子どもを一人で学校へ行かせているのか?」というものだったそうです。

洋画では、保護者が朝の忙しい出勤前に子どもを学校へ送る場面をよく目にしますが、多くの学校が親に子どもの送迎を義務付けているのです。そんな国の方々から見れば千葉の事件は起こるべくして起こった事件なのでしょう。日本人の平和ボケも今となっては笑い事ではなく、さらに日本の安全神話もとっくに崩れたものとの前提で何をすべきか考えなければなりません。

学校までついて行きたい親の気持ちも知らずに、「今日からひとりで行く!」と胸を張った我が子を、玄関先で嬉しいような寂しいような複雑な気持ちで見送ったの日が懐かしく思い出されます。

「子どもの安全は地域で守る」「子どもは地域で育てる」とはPTA活動の理念によく含まれる文言ですが、理想だけを掲げた理念に実効力が伴っているのかどうか、最悪の事態を想定したうえで新たな議論が必要なのだと思います。

 

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