学園祭などが多いこの時期に合わせ、バザーを取り上げてみようと思います。

バザーはもともと教会の資金集めを目的に始まったと言われており、各信者さんのご家庭で不要となったものを持ち寄り、他のご家庭に有償販売することで得た利益を教会へ寄付するという流れになります。主催者や商品によっては競売とする場合もあるようです。

バザー開催をきっかけとして、そこに集まる子どもたちのためにゲームコーナーを開設したり、食べ物を販売するようになったものが、いつしかお祭りのように発展したという施設も多いようです。

現在は、多くの幼稚園、学校、自治体が資金調達手段としてバザーを開催しているのを目にしますが、教会のバザーも変わらず続いています。個人的に興味深いのは、教会の立地や、自治体の場所によって、商品の品揃えが大きく異なるということです。所謂高級住宅地にある教会のバザーには、希少価値の高いアンティーク品が出ていたり、一般家庭ではほぼ使わないような家電製品が出ていたりするのです。実際に購入するかどうかは別の話ですが、どんなものが並んでいるのかを眺めて歩くだけでも意外に楽しめたりします。

実は私自身、長い間がバザーの運営側で活動していましたが、バザーでの購入経験はありません。どうしても人混みを掻き分けて品定めをする自信がないもので・・・・

 

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バザーの目的をどこに置くべきか?

運営側の視点でバザーの成否を考える時、まず大切なのは「何を目的とするのか?」ではないでしょうか。冒頭書いたとおり、本来の目的通りに資金調達を目的とするのであれば、利益は大きいに越したことはない訳ですが、バザーに限らず「値付け」は神経質なもので、不用意に高額な値付けをしてしまうと誰も手を出さなくなってしまいますし、かと言って安過ぎると益を薄めてしまいます。

さほど、利益を追求する必要が無いのであれば、単に「楽しく」を目的に置くのも良いでしょうし、「完売」を目的とすることもありました。「完売」の喜びは売り場に立つ方々にとってはかなり大きな喜びであり達成感があるようでした。

 

悩ましい値付け問題

私たちの値付けの基本的な考え方は「正価の50%以下」としていましたが、そもそも正価を調べるのも一苦労していました。バイブルとなるのは大手百貨店のカタログとインターネット(Kakaku.com)などですが、商品の状態を加味しない訳にはいきませんし、値付け作業に使える時間にも限りがありますので、そこまで丁寧に調べることも出来ません。

値付け作業を開始して2時間程度は慎重な値付けが続きますが、徐々に乱暴な値付けが増えていたように記憶します。

アルコールが多く集まることもあり、ソムリエの方に値付けしてもらったこともありました。

値付け作業を担っていただく方の多くがお母様ということもあり、女性があまり触れることの無いゴルフ用品や自動車用品が出た場合に、「こんなの幾らにして良いか分かりません!」ということもよくありました。

値付けの難しいものの代表は手作り品ではないかと思います。百貨店のカタログは参考にならないし、正直、微妙なデザイン、出来栄えの場合もありますので、正解のないまま迷宮入りしてしまいます。

手作り品の次くらいに値付けの悩ましいのが、マニア向けのコレクターズ・アイテムの類いかなと思っています。正価を調べるとさほど高くないものでも、実は既に製造・販売が終了している場合があり、さらに調べるとネットオークションで正価の10倍の値がついていたりするものがあります。

逆に時々、値付けが出来ないものもあります。通電しても動作しない家電製品もありますし、今時誰も使っていないであろうフロッピーディスク(しかも大量)が出てきたこともありました。

 

済んでしまえば全て楽しい思い出に

一番笑ったのは永谷園のお茶漬け一袋、一番大騒ぎしたのはひやむぎでした。

ひやむぎはお歳暮か何かのいただきもののようで、とても美しい木箱に入っており内容量60束との表示がありました。バザーで食品を販売する際には賞味期限を確認するのが鉄則ですから、ひやむぎの賞味期限表示を探すのですが一向に見つからず、やむを得ず木箱を開けることとしました。箱の中に賞味期限表示を見つけられたのは良かったのですが、ひやむぎ60束がきっちり木箱に詰まっているものとの予想に反して、中には不自然な隙間があったのです。これを見たひとりのお母様が「きっと、ひと束かふた束、食べたのよ!」と言い出したものですから作業場は大騒ぎ。これはしっかり数えてから販売しないと後からクレームになるとの話になってしまいました。なにせ、外箱には60束と表示されている訳ですから・・・。

紙の帯で束ねられただけのひやむぎを、むやみに素手で触る訳にもいかず、衛生手袋をした手で、ひと束ずつを取り出して数えるはめになってしまいました。数えた結果、無事に60束が存在しており、不自然な隙間は単にひやむぎが片側に寄っていただけと判明したのでした。

 

細かなコツのアレコレ

何を目的とするかによらず、バザーを盛り上げるためのコツがいくつかあると思っています。

・目玉商品を設ける

・会場内での案内表示と導線確保

・おつりの出難い値付け

・(終盤にたたき売りを行うのであれば)半額にしやすい偶数金額での値付け

要するに来場いただいたお客様たちが気持ちよくお買い物できるための、ちょっとした配慮が一番大切なことだと思います。

 

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